陰嚢湿疹の治療
アレルギーが原因となっている場合には、ステロイド剤が処方される場合がありますが、陰嚢の皮膚は非常に薄く、ステロイド剤の吸収率が高いため、薬への耐性や依存性が高まる心配があります。
また、ステロイド剤を長期に渡り使用する事で、皮膚萎縮を起こしたり、細菌への抵抗力が極端に低下するため、感染症にかかりやすくなる危険性があります。
そのため、アレルギーの適切な対処方法は、ハウスダスト、花粉、排気ガスなどの環境アレルゲンの吸引を予防したり、日々の食生活を見直して食物アレルゲンを排除する事が大切になります。
また、適度な運動や半身浴などでしっかり汗を流したり、腸内環境を整え、便秘を予防する事も大切です。
陰部周辺の雑菌の繁殖が原因となっている場合には、陰部の汗や尿などの汚れをこまめに拭き取ったり、衛生的な下着を身に着けるなどして、陰部を常に清潔に保つ事が大切になります。
夏場は汗でベトついたり蒸れやすいため、特に注意が必要です。
排尿障害が原因となっている場合には、その症状に応じた治療薬を服用する事で、症状が改善できる場合があります。
前立腺炎、膀胱炎、尿道炎は、細菌感染によって起こる場合もありますので、治療中は陰部を清潔に保つ事も大切になります。
また、ストレスや疲労が溜まっていたり、過度な飲酒によって肝機能が弱っている場合にも、痒みの症状がひどくなる場合がありますので、規則正しい健全な生活習慣を送る事も大切です。